国内最大級のユーザーインタビュープラットフォーム uniiリサーチ(ユニーリサーチ)
導入事例

「人間中心」の事業開発を加速するベンチャースタジオ コストとスピードを両立し、ユーザーインサイトを獲得

「人間中心」の事業開発を加速するベンチャースタジオ コストとスピードを両立し、ユーザーインサイトを獲得
Moon Creative Lab Inc. 三橋竜二/山岸卓矢
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Moon Creative Labは、シリコンバレーの中心地、パロアルトに本社を置く三井物産グループのベンチャースタジオです。2018年の設立以来、400を超えるビジネスアイデアの応募があり、うち54のアイデアが事業化されています。

同社では、起業プロセスにおけるさまざまな課題を解決し、事業成長を加速させるため、専門スタッフによるサポートやツール提供などの起業家支援を行っています。また、2023年6月には、「Spark」「Boost」「Orbit」の3つのベンチャー育成プログラムを発表。個人起業家や企業の新規事業担当者など、現在はグループの枠を超えてより広くアイデアと挑戦者を募り、世の中にインパクトをもたらす新しいビジネスの創出を目指しています。

同社では、「Human-Centered(人間中心)」のアプローチでの新規事業創造を掲げ、その実現に向けてユニーリサーチを活用いただいています。今回は広報部の三橋竜二さん、シニアデザインリサーチャーの山岸卓矢さんに、ユニーリサーチ導入のきっかけや具体的な活用例などをお伺いしました。
※本記事の内容は取材日2023年8月3日時点のものとなっています

シリコンバレーと東京の2拠点の専門チームが起業家を支援する

Moon・三橋様1

― 御社事業について教えてください。

三橋さん: Moon Creative Labは、三井物産グループのベンチャースタジオです。本社であるパロアルトと、東京の2拠点に在籍する当社の専門スタッフが、起業家とその事業アイデアの可能性や潜在力を引き出すためのさまざまなサポートを行っており、これまでに三井物産の社員や組織から459件のアイデアが応募され、うち54のアイデアを採用・育成してきました。

また、2023年6月には、「Spark」「Boost」「Orbit」と名付けたベンチャー育成プログラムの提供開始を発表しました。こちらはグループの枠を超えて、個人起業家や企業の新規事業担当者など、広く参加者を募集しています。

― 「Spark」「Boost」「Orbit」のプログラムについて教えてください。

三橋さん: 「Spark」は、ベンチャー企業立ち上げに初めて挑戦する個人や組織を対象にした、8週間の実践的な学習プログラムです。具体的な事業アイデアがなくても解決したい課題を持ち込んでいただければ参加可能です。フレームワークや起業プロセス、ツールの使い方などを講義やワークショップ、フィールドワークで学びます。本当に課題解決を求めている人は、何に困っているのかを理解した上で、ビジネスとして成立させるためのコンセプトをまとめ、最後は事業アイデアを世に問うランディングページを公開するまでがプログラムのゴールとなっています。

「Boost」は、アーリーステージスタートアップを対象にした、3〜6カ月の本格的なインキュベーションプログラムです。デザイン、エンジニアリング、プロダクト、マーケティング、リサーチなど専門家チームがハンズオンで支援。「Human-Centered」のアプローチでビジネス成長を加速していきます。また「Boost」参加者は、30万USドルの出資プログラムに向けたピッチに参加することが可能です。

「Orbit」は、対面式のリアルイベントです。グローバルなスタートアップエコシステムのコミュニティに参加することで、未来の共同創業者やチームメンバー、パートナー、顧客と出会える機会を提供しています。

ユーザーインサイトを引き出すための調整役として、起案者をサポート

― 御社は、「Human-Centered(人間中心)」での事業開発を掲げられていますが、リサーチの観点ではどのような体制で支援されているのでしょうか?

山岸さん: デザインリサーチャーのタイトルを持つメンバーが私を含め2名在籍しており、起案者の方がユーザー理解を深めるためのサポートを行っています。

起案者が描くビジョンは、本当にユーザーニーズに応えるものなのか、そして事業が成立する規模で顧客がいるのかを事業の初期段階から、一緒にリサーチしていきます。

ユーザーインタビューでは、モデレーターを担当することが多いですね。ピュアに突き進む起案者の熱意も大切ですが、つい自分の見たいものだけを見てしまう傾向があります。バイアスを排除してユーザーインサイトを引き出すための調整役として参加しています。

案外、ユーザーから直接お話を聞かれた経験がない方は結構いらっしゃいます。好奇心はありつつ、自分のアイデアが否定されたらどうしようと、不安な気持ちもあるのかもと思いますが、「Human-Centered」をバリューに置く当社としては、まずは誰が望んでいるのかをクリアにするステップを踏むことを推奨しています。

― ユーザーインタビューを行うメリットはどんなことだと考えていますか?

山岸さん: 仮説が何かしら否定されたり、違うアングルで打ち返されたりと、想定外の回答を直にユーザーから聞けることは価値だと思います。最初は知人や友人へのインタビューから始めることも多いと思いますが、どうしてもお互い気を遣ってしまうので、できれば関係値のない方に、ダイレクトに聞けるといいですね。

「コストを抑えながらスピーディーに調査をしたかった」

Moon・山岸様1

― 御社では、すでに50件以上ユニーリサーチでインタビューをいただいていますが、導入のきっかけを教えてください。

山岸さん: ユニーリサーチ活用前は、調査会社に依頼していたのですが、対象者募集含めて2,3週間程かかり、費用も数十万円からとなっていました。コストを抑えながらできるだけスピーディーに調査したいという想いがあり、探している中で見つけたのがユニーリサーチです。

― 具体的な活用例について教えてください。

とある英語学習に関するサービスで活用しました。一定のリサーチは終えていて、ほぼ構想が出来上がっている状態でしたので、簡単なプロトタイプを作ってフィードバックをもらうために実施しました。

対象者の方のバックグラウンドを聞くところから始めて、英語学習に関するお悩み、サービスのコンセプト提示とプロトタイプをご覧いただいて感触を伺う、という流れで進めました。いくつかの方向性がある中で、どのアイデアが一番ユーザーに響くのかを確かめ、明確な結果を得ることができました。

インタビュー対象者の方については、ターゲット層に近い方、対象条件の厳しい方とも話すことができました。ユニーリサーチに登録している方は、新しい情報を探している感度の高い方が多い印象です。

掲載直後から反応を確認し、リサーチそのもののPDCAを加速

― ありがとうございます。ご活用いただいた中で、便利に思われた機能があれば教えてください。

山岸さん: スケジュールを楽に調整できたことは、時間効率の点でありがたかったです。複数人へのインタビューを同時並行で実施する場合、調整に時間をとられてしまうので、簡単にできるのはとても助かります。

対象者募集時に、自由記述で回答をもらえる機能がありますが、インタビュー対象者ではない方からのコメントにもヒントがありました。「思い描いていたターゲット層以外の方にも、興味をもってもらえそうだ」ということがわかるなど、ミニ定量調査のような使い方ができるのが新しいなと思いました。

また別の案件では、インターン生がユニーリサーチを利用したのですが、「多くの応募が集まる点や、ユーザーのレスポンススピードもとても速く大変便利だ」との声も聞きました。インターン生にはある程度裁量を持たせて実施までお願いしていたのですが、ユニーリサーチはコストの面でも低く抑えることができるので、万が一調査においてミスが出ても学びとして次に活かせる手軽さはいいですね。

― 今後トライしてみたい使い方はありますか?

ユニーリサーチは掲載後すぐ募集状況を見ることができるので、反応を見ながら「よし、これなら、もう少し条件を厳しくしても大丈夫」といった微調整が可能です。複数募集を並行して行うこともできるので、短期間に何度もリサーチを行って、アイデアをブラッシュアップしたいですね。クイックにリサーチそのもののPDCAをまわせるのではないかと思っています。

― 本日はありがとうございました!御社のプログラムから羽ばたく起業家の方々のチャレンジを引き続き応援しております!

Moon Creative Labでは、ベンチャー企業立ち上げに初めて挑戦する個人や組織を対象とした「Spark」やアーリーステージスタートアップを対象にした、3〜6カ月の本格的なインキュベーションプログラムの「Boost」に参加意欲がある挑戦者を常に募集しています。
ご関心ある方はぜひ公式サイト(https://www.mooncreativelab.com/ja)を御覧ください。

Moon Creative Lab Inc.
会社名
Moon Creative Lab Inc.
業種
ベンチャースタジオ
社員数
72名
2023年6月30日時点
導入事例
CASE