ユニーリサーチ
導入事例

「顧客の声を原動力に変える」100年企業・日本新薬が新規事業コンテストでユニーリサーチを活用

「顧客の声を原動力に変える」100年企業・日本新薬が新規事業コンテストでユニーリサーチを活用
日本新薬株式会社 坂口武/高橋洋介
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日本新薬株式会社は、1911年に京都で創業し、医薬品と機能性食品の2本柱で事業を展開してきました。難病・希少疾患領域など、他社が手掛けない分野にも取り組み、独自の強みを培ってきた企業です。

100年以上の歴史を持つ同社ですが、2024年4月には既存事業の延長線ではない新たな領域への挑戦を掲げ、「新規事業推進課」を発足。その象徴的な取り組みの一つが、社内公募型ビジネスコンテスト「KYO Color(きょうから)」です。社員が事業アイデアを提案し、顧客の声を取り入れながら新たな事業計画へと磨き上げる。その過程を支える重要なツールとして、ユニーリサーチを活用しています。

今回は同社 新規事業推進課 課長の高橋 洋介さんと、同課の坂口 武さんに、部門設立の背景や「KYO Color」運営の舞台裏、そしてユニーリサーチを活用して得られた成果や学びについて詳しく伺いました。
※本記事の内容は取材日2025年8月6日時点のものとなっています

100年企業に発足した新規事業推進課、ビジネスコンテストで挑戦の文化を育む

― 御社事業と、新規事業推進課の役割について教えてください。

高橋さん: 日本新薬は1911年に京都で創業し、現在は医薬品と機能食品の2本柱で事業を展開しています。医薬品事業では、特に難病・希少疾患に向けた創薬に力を入れ、他社が手掛けない領域においても患者さんに貢献できる独自性の高い薬を開発しています。機能食品事業では、健康食品素材などのBtoBだけでなく、サプリメントやプロテインなどBtoCにも領域を広げています。

こうした既存の強みを持ちながらも、新しい領域に挑戦するため、2024年4月に立ち上げたのが、新規事業推進課です。疾患でお困りの方に薬を届けることは当社の使命ですが、薬だけですべてが解決するわけではありません。そこで、当課では既存事業の“もうひとまわり外側”で新たな価値を生み出すことをミッションに掲げ、課内での事業創出を目指すとともに、社内公募型ビジネスコンテスト「KYO Color」の運営を通じて、社員の発案による事業創出を支援しています。


高橋様 事業戦略部 新規事業推進課 課長 高橋 洋介さん

― 「KYO Color」にかける想いや、審査ポイントについて教えてください。

高橋さん: 「KYO Color」は、“京都”と“今日から”挑戦する、という意味をかけて名付けました。ベンチャー気質のある都市・京都らしく、積極的に新しいことに挑む文化を社内に根付かせたいという想いを込めています。

坂口さん: 第1回の「KYO Color」には全58チーム、約70名の社員が参加しました。一次審査、二次審査を経て、先日最終審査を終えたところです。一次審査では、「解決したい課題」と提案者の熱意を特に重視します。書類審査とプレゼンを通して「この事業は伸びる」と感じられるかを見極めます。二次審査からは、その課題が実際に顧客の中に存在しているのかを検証します。この段階からユニーリサーチの活用も、重要になってきます。

ユニーリサーチで課題の発見、仮説の検証、プロトタイプのブラッシュアップまで

― 「KYO Color」において、ユニーリサーチはどのように使われていますか?

坂口さん: 二次審査に向けて、1チームあたり平均して3〜5名の想定顧客に直接インタビューを行っています。課題があるとわかったら、どんな価値を提供できるのかという仮説を立てるまでが二次審査です。通過チームには、最終審査に向けて簡単なプロトタイプを作ることを推奨しています。この過程でもユニーリサーチを活用し、顧客の声をもとにブラッシュアップを進めます。

高橋さん: 最初に提示された事業アイデアが、最後まで形を変えずに残ることはほとんどなく、最終審査に残ったほぼ全てのチームが、当初の事業提案から大きく方向転換しました。顧客との対話を重ねるたび、課題に対する解像度が高まり、提供価値やアプローチは磨かれていきました。
グランプリを勝ち取ったチームにおいても、起案者自身の想いが出発点にありましたが、その想いが顧客の生の声を受けて確信へと変わり、その確信が行動の原動力になっていたと感じます。

これから始まる第2回「KYO Color」でも、ユニーリサーチは欠かせない存在になると思います。

「チケット払い」の導入で社内手続きなど起案者の負担を削減

― ユニーリサーチの運用体制について教えてください。

坂口さん: 事務局がまとめて管理しています。起案者から募集要件を連携してもらい、事務局が入力、募集公開しています。基本的な募集や調整は事務局が担当し、インタビュー当日は起案者が主体的に進行します。初回はインタビューにも立ち会いますが、その後は起案者単独でも問題なく実施できています。

また、「チケット払い」を導入しているため、社内手続きの手間を省けています。起案者がリサーチそのものに集中できるよう、事務負担をできるだけ減らすことを意識しています。


チケット払いとは

― ユニーリサーチ導入のきっかけについて教えてください。

高橋さん: 新規事業開発では顧客の声を聞くことが重要だと理解していましたが、私たち自身にその経験がありませんでした。何らかのサービスを使う必要性を感じていた中、社内研修に外部講師が来られた際に、「顧客の声はどこから集めているのか?」と質問したところ、「ユニーリサーチ」という答えが返ってきました。それが導入のきっかけになりました。

「求めるスピード感に、ユニーリサーチがついてきてくれる」スピードと便利さで貢献

― ありがとうございます。実際に使ってみて、いかがでしょうか?

高橋さん: 満足度は非常に高いです。募集作成が簡単なので手軽に公開でき、応募もすぐに集まるのでスピーディーにインタビューを実施できます。限られた時間でも顧客の声を集められるため、事業ブラッシュアップが着実に進みます。私たちが求めるスピード感に、ユニーリサーチがついてきてくれるのは非常にありがたいです。また、事前質問で対象者をスクリーニングできるので、話を聞きたい方にインタビューできています。

坂口さん: 応募後のインタビュー日程調整まで、ユニーリサーチ内で完結できるのが便利です。最初から迷わず使えていましたが、使い慣れるにつれ、より便利さを実感しています。

事業の方向転換につながる想定外の課題の発見と、当事者の声を直接聞くことで得られた実感

― インタビューで得られた発見や、気付きがあれば教えてください。

坂口さん: ハンデキャップや疾患を持つ方へインタビューした際には、当初の仮説とは異なる、想定外のお困りごとのほうが重要だと気づき、大きな発見になりました。それが事業の方向転換の理由にもなっています。

当事者の方にお話を伺うことは、時にセンシティブな領域にはなりますが、実際に話してみると、当事者の方々の前向きな姿勢に触れることができ、困りごとはありつつも輝いている姿が印象的でした。等身大の人物像に触れ、「この人のために貢献できる仕事をしたい」という想いがより強くなりました。やはり、当事者の話を直接聞いてみないとわからないことは多いですね。


坂口様 事業戦略部 新規事業推進課 坂口 武さん

高橋さん: 自分とは性別や年代の異なる方と話すことで、前提が覆されることがありました。社内でも声を聞く機会はありましたが、製薬会社の社員としての感覚と、実際の生活者としての感覚には違いがあります。一人ひとりがそれぞれの考え方を持って生活していることを、直接話を聞くことで理解できたのは大きな意義があったと思います。

― 最後に、今後の展望について教えてください。

高橋さん: 職種や立場を問わず、誰もが新しい事業を生み出せる土壌を社内につくっていきたいと考えています。仮に最終的に事業化に至らなくても、挑戦した経験は人材の成長につながり、将来的には経営を担う人材の育成につながるはず。これは課として掲げている大きなビジョンです。

坂口さん: 今後も、第2回「KYO Color」をはじめ、新規事業を通じて多くの新しい出会いや刺激を得られる場を作っていきたいです。社内外でパワフルな人と出会うことは、自分自身の成長にもつながりますし、巻き込み力や行動力といった新規事業に欠かせないスキルを磨く機会にもなります。こうした環境を継続的に用意することで、挑戦者同士の一体感やモチベーションを高め、相乗効果を生み出していきたいと思います。

日本新薬株式会社
会社名
日本新薬株式会社
業種
医薬品
社員数
2,243人
2025年3月末時点、連結
導入事例
CASE
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0
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