国内最大級のユーザーインタビュープラットフォーム uniiリサーチ(ユニーリサーチ)
導入事例

新規事業起案プログラムDritから生まれた『転職管理マイリスト』。ゼロイチ事業で求めていたスピードある検証を実現!

新規事業起案プログラムDritから生まれた『転職管理マイリスト』。ゼロイチ事業で求めていたスピードある検証を実現!
パーソルイノベーション株式会社 二田/高井/佐合
xfacebookline

パーソルイノベーションは、「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げ従業員6万人以上を擁するパーソルグループにおいて、新規事業の創出と推進を担う企業です。社員起案ともいえるシフト管理サービス『Sync Up(シンクアップ)』や副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』、など従来の人材事業の枠を超えた新たなサービスを展開しています。

同社は、パーソルグループのリソースを活用し、社員自身のアイディアを実現する新規事業起案プログラム「Drit(ドリット)」を運営。次世代の柱となる事業創造を推進しています。今回は「Drit」での採択を受け、実際に事業開発を進める中でユニーリサーチをご利用いただいた事業責任者の二田さん、デザイナーの高井さん、エンジニアの佐合さんに、ユニーリサーチ導入の目的やメリットなどをお伺いしました。
※本記事の内容は取材日2023年7月7日時点のものとなっています

グループアセットを活かし、スピーディーに新規事業を創出するパーソルイノベーション

― まずは、御社の事業について教えてください。

二田さん: 当社は、パーソルグループの中でも、特に新規事業創出・推進を主な目的とした企業です。グループビジョンである「はたらいて、笑おう。」の実現に向けて、既存アセットを有効活用した新規事業創出を目指しています。

年2回開催される新規事業起案プログラム「Drit」も、取り組みの一つです。毎回、非常に多くの起案がされ、これまでに、アセスメントリクルーティングプラットフォーム『ミイダス』をはじめとした複数のサービスを事業化してきました。

今回、開発にユニーリサーチを活用している『転職管理マイリスト』も「Drit」での採択プロジェクトです。

転職活動における求職者の「負」を解決するプロダクトを開発中

『転職管理マイリスト』事業責任者の二田さん 『転職管理マイリスト』事業責任者の二田さん

― ありがとうございます。『転職管理マイリスト』について、詳しく教えてください。

二田さん: 転職活動の際、多くの求職者は複数の転職サイトに登録し、求人情報を収集しています。しかし、どの転職サイトからどのような企業の求人が出ているかといった情報や、選考の進捗状況はサイトごとにバラバラに管理されているため、求職者は自分でエクセルなどで管理をするしかないのが実情です。実際にユニーリサーチで転職活動中の方にインタビューした際にも、5,6個の転職サービスに登録している方が多く、100社以上の求人情報に優先順位をつけて管理するのは大変な手間になっていることがわかりました。

開発中の『転職管理マイリスト』は、求人情報や掲載先の転職サイト、選考状況などを自動で転記し、一覧で管理可能な転職活動のためのサポートツールです。このサービスにより手間のかかる作業を軽減し、求職者には面接準備や自己分析などに集中していただきたいと思っています。

― ありがとうございます。どうしてこのサービスを開発しようと思われたのでしょうか?

二田さん: まずは、私自身が転職活動中に感じた「負」を解決したいと思ったことがきっかけです。現職で働きながらの転職活動は、てんやわんやで非常に大変でした。機会損失が怖いので、複数の転職サイトに登録してさまざまな可能性を探りたいと思う一方、大量の求人情報を捌ききれずにいました。朝早く起きて面接やテストの準備のための時間を捻出することは、大きな負荷だったと思います。

ビジネスモデル上、転職サービスはクライアントが法人側にあることが多く、求職者側に寄り添うサービスは不十分だと感じています。そういった課題を解決できる、求職者目線のサービスを「はたらいて、笑おう。」というビジョンのもとで開発したいと思いました。

「思い込み」の排除で機能の優先順位が見え、開発工数がコンパクトになった

『転職管理マイリスト』デザイナーの高井さん 『転職管理マイリスト』デザイナーの高井さん

― 実体験がある中でも、ユーザーリサーチが必要だと感じたのはなぜでしょうか?

高井さん: 思い込みで開発してしまい、ユーザーが求めていないものが出来あがってしまう失敗を避けるためです。ユーザーが本当に価値を感じるポイントはどこなのか、そして開発したプロダクトは真に課題解決に役立つのかをインタビューを通して仮説検証し、解像度を引き上げたいと思いました。

ユーザーファーストの視点で考えるとどんどん欲も出てしまい、例えば、入力などの手間が多いとサービスから離脱するのでは?と考えていたのですが、意外とユーザーはそこを重要視していなかったというように、実際にインタビューを通してハッとさせられました。

何が最優先で必要とされるか分かると、切り分けて開発を進められますよね。開発工数をコンパクトに抑えて、コア機能への作り込みに集中でき、シンプルながらも尖ったプロダクトを作ることができます。作り込みすぎる前に、柔軟にピボットすることも可能です。

即日でも対象者が集まるリーチ力と気軽に実施できるコスト感が新規事業開発にフィット

― ユニーリサーチ導入の決め手を教えてください。

高井さん: ユニーリサーチは他のサービスと比較しても、特にスピードとコストの点でバランスがよく、使いやすいと思います。パネル数が少ないと必要な対象者数が集まらないですが、パネル数が多い大手のサービスはコストがかかり、決議までに時間がかかってしまいます。ユニーリサーチは、即日でも対象者が集まるリーチ力があるのに、コストを抑えて実施可能な点に魅力を感じました。

また、大手サービスでは対象者条件を書くハードルが高いと感じたのですが、ユニーリサーチは入力項目も少なく、手軽。他の方の募集要件や謝礼の金額感も参考にしながら、簡単に書き進められました。

ヒアリング対象者も、開発メンバーの一人であるようなコミュニケーションを心がけた

― ありがとうございます。実際にどのように活用されているのでしょうか?

二田さん: 既に50〜60人の方にインタビューしました。事業進捗や、転職活動の状況に応じて聞きたいことは変わってきますので、リピート機能を活用して、同じ方に何度かお伺いすることもあります。

高井さん: ヒアリングの際には、一般的なシナリオを用意しスムーズに進める準備はしているのですが、それ以外にもチーム3人が随時質問していきます。堅苦しくない雰囲気の中で、相手も巻き込んで一緒に開発しているような関係性を築くことを心がけていました。インタビューさせていただいた方から、「開発に協力したい」「応援したい」という声を頂戴したのは嬉しかったです。検証後、「友人にも聞いてみたのですが...」と自主的にお声がけくださった方もいました。

また、二田さん、佐合さんと私の3人は、リアルタイムで参加するのがベースになっています。毎日決まった時間に定例会議を行なっているので、その際に「今日はこの人にこんなこと聞こう」とすり合わせを行います。多くは夜にインタビューを実施して、次の日の会議で振り返る、というサイクルで実施してきました。


『転職管理マイリスト』エンジニアの佐合さん 『転職管理マイリスト』エンジニアの佐合さん

佐合さん: インタビュー参加を通して、チーム内で共通言語を得られることは大きな効果だと感じています。サービスオーナーであり、企画全般を担う二田さん、デザイン領域を担当する高井さん、そしてエンジニアの私という、3人それぞれ別の役割を持つチーム編成ですが、同じ顔を浮かべながら「あの人はこうだったよね」と、話をできるので、認識のズレなく開発を進めることができています。

ユニーリサーチが検証サイクルを短縮 スピーディーな軌道修正が可能

― ユニーリサーチのメリットや気に入っている点があれば、ぜひ教えてください!

二田さん: 圧倒的スピード感ですね。大手のリサーチ会社では1ヶ月近くかかることもあるのですが、ユニーリサーチは募集開始から数日でインタビュー実施が可能です。検証サイクルが伸びると、仮説自体が変化することもありますし、開発を素早く進めることができません。ユニーリサーチなら手軽に安く早くできるので、仮説構築後すぐに聞くことができる。ゼロイチのフェーズではとてもありがたいポイントだと思います。

佐合さん: スピード感は対象者条件においても重要なので、助かっています。我々が一番お話を聞きたいのは「現在、転職活動をしている方」なのですが、募集から1週間以上経ってしまうと活動フェーズが変わったり、終了していたりという場合もあります。また、転職活動の真最中となると時間がない方が多いので、コミュニケーションのスピード感も欠かせません。開発者目線では、ユーザー様のインターフェースがLINEベースであることも、一役買っているのかなと感じています。

高井さん: 転職活動中の、しかもリサーチに協力的な方とお話できる機会はなかなかないので、ユニーリサーチは貴重な場になっています。また、スピードとコストの面で手軽に実施可能なので「仮説が浮かんだらすぐに調査を実施。違ったら別の募集を立てればいい」と軌道修正のハードルが引き下がって、検証サイクルを高速でまわすことができるのは、嬉しいですね。

― ありがとうございます。最後に、今後の展望について教えてください。

二田さん: サービスを通して、転職活動における求職者側の「負」を解決するためには、実際に「負」を感じるユーザーに接し続けることが大事だと考えています。今後も、本格化していく開発に向けて、ユニーリサーチをさらに活用していきたいと思います。

次の目標は、β版のリリースです。機能やデザインを磨き、本当に使ってもらえるプロダクトを生み出していきたいと思うのですが、その際にはユーザーである皆さんと一緒に育てていきたいですね。またそうした土台をチーム3人で実現していきたいと思います。
※転職管理マイリストは2023年8月22日にβ版がリリースされました。
サービスサイト:https://risu.to

― 本日はありがとうございました!求職者の方に徹底的に寄り添った皆さんが生み出す新規事業のリリースを心から楽しみにしています!

パーソルイノベーション株式会社
会社名
パーソルイノベーション株式会社
業種
新規事業創造・オープンイノベーション推進
社員数
67,274名
連結従業員数※2023年3月31日時点
導入事例
CASE