オンラインインタビューとは?メリット・デメリットと募集方法・相場費用を解説
「オンラインインタビュー」は、対面でのユーザーインタビューに比べて場所や時間の制約が少なく、自分の家から参加できるため、全国の多様なユーザーの意見を収集することが可能なインタビュー手法です。本記事では、オンラインインタビューのメリット・デメリットや募集方法、費用相場などを解説します。
- オンラインインタビューとはどんなもの? 基本的な流れを解説
- オンラインインタビューと対面インタビューの違い
- オンラインインタビューが向いている調査・向いていない調査
- オンラインインタビューが向いている調査
- デプスインタビュー
- グループインタビュー
- ホームユーステスト
- ユーザビリティテスト
- オンラインインタビューに向いていない調査
- オンラインインタビューのメリット・デメリット
- オンラインインタビューのメリット
- 調査の場所や時間の制限が少なく、ユーザーが参加しやすい
- 会場費や交通費のコストを抑えられる
- 実際の生活環境に近い状況でインタビューができる
- オンラインインタビューのデメリット
- 調査対象のユーザーに一定のデジタルリテラシーが必要
- オフラインに比べて非言語情報を読み取りづらい
- ユーザーの環境次第で結果がばらつく可能性がある
- オンラインインタビューのやり方と手順
- オンラインインタビューの事前準備
- オンラインインタビュー実施当日
- インタビュー終了後
- オンラインインタビューの対象ユーザー募集方法と相場費用
- 自社の社員やその家族、友人に声をかける
- リサーチ会社や調査会社へ依頼する
- オンラインサービスを利用する
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オンラインインタビューとはどんなもの? 基本的な流れを解説
「オンラインインタビュー」は、主にビデオ会議ツールを利用して行うインタビュー手法です。マーケティングリサーチや新商品開発、顧客満足度調査などに役立つ情報をユーザーから収集する手段として利用されています。 基本的な流れとしては、まず対象者の選定や募集、インタビュースクリプトの作成などの事前準備を行います。その後、インタビュー本番では接続テスト(実施しない場合もあります)の後に自己紹介や目的の確認から始め、質問を通じて必要な情報を収集します。インタビュー終了後は、データの整理と分析を行い、その結果を目的に応じて活用します。
オンラインインタビューと対面インタビューの違い
オンラインインタビューと対面でのユーザーインタビューの主な違いは、場所と時間の柔軟さです。オンラインインタビューでは、ユーザーが物理的に同じ場所に集まる必要がなく、自分の家やオフィスから参加することができるため、移動時間が無い分インタビューのために必要な時間も短くなります。また、あとから見返すための録画もビデオ会議ツールの録画機能で簡単に行うことできます。 一方、対面でのインタビューでは、表情や仕草などの非言語的なコミュニケーションも交わしやすく、言葉での具体的な回答以外のサインを詳細な分析に役立てることができるという違いがあります。
オンラインインタビューが向いている調査・向いていない調査
オンラインインタビューは、様々な調査方法に活用することができますが、すべての方法に適しているというわけではありません。オンラインインタビューを利用することが向いている調査と、向いていない調査の違いを説明します。
オンラインインタビューが向いている調査
オンラインインタビューと相性が良い調査方法は以下の通りです。
デプスインタビュー
「デプスインタビュー」とは、1対1の対話形式で行う調査のことで、質問を重ねながら会話を深く掘り下げ、ユーザーの意見や感情を詳細に理解し、明らかにしていく調査方法です。オンラインで実施することで、ユーザーは慣れ親しんだ場所から参加出来るため、リラックスした状態で回答しやすくなります。 ▼関連記事 type: embedded-entry-inline id: L7tPz6YF1p6weQIvYovmT
グループインタビュー
「グループインタビュー」は、複数の参加者が座談会形式でインタビューを実施する調査方法です。属性ごとに複数のグループを作成することで、それぞれの違いを比較することができます。オンラインで実施することで、地理的に離れた参加者でも同時に参加可能です。対面では4~6名を1グループとして実施することが多いですが、オンラインでは3~4名を推奨しています。 ▼関連記事 type: embedded-entry-inline id: vAyMEX4ewDY4T2ATrD9UQ
ホームユーステスト
「ホームユーステスト(HUT:Home Use Test)」は、ユーザーに自宅で製品を一定期間試用してもらい、そのフィードバックを収集する手法です。フィードバックは数問のアンケートで回収することも多いですが、オンラインインタビューと組み合わせることで、ユーザーが試用する際のリアルな感想を収集しやすくなります。 ▼関連記事 type: embedded-entry-inline id: 52uHBkpOgS2KCPbddH55lp
ユーザビリティテスト
「ユーザビリティテスト」は、ユーザーに製品やサービスを使用してもらい、使いやすさの確認や評価を行ってもらう調査方法で、WEBサイトやアプリについての調査として用いられることが多いです。ビデオ会議ツールの画面共有機能を利用することで、オンラインでの実施が可能となります。 ▼関連記事 type: embedded-entry-inline id: 6Cwg2datXYsyl7FLDGkXc7
オンラインインタビューに向いていない調査
一方で、オンラインインタビューと相性の良くない調査もあります。例えば、オンラインでは目線を合わせられず話を回すのに時間を要してしまう大人数でのグループインタビューや詳細な観察が必要な調査などは、対面で実施した方が良いでしょう。
オンラインインタビューのメリット・デメリット
オンラインインタビューには、多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。メリット・デメリットそれぞれについて詳しく解説します。
オンラインインタビューのメリット
オンラインインタビューの主なメリットは以下の3つです。
調査の場所や時間の制限が少なく、ユーザーが参加しやすい
オンラインインタビューは、自宅やオフィスなど自由な場所から参加できるため、調査場所や時間の制約が大幅に少なくなります。調査に参加する負担が軽減されるため、より多くのユーザーを集めやすくなるでしょう。特に、遠方に住む方や多忙な方にとっては、対面の場合よりも参加のハードルがぐっと低くなります。
会場費や交通費のコストを抑えられる
オンラインでの実施により会場費や会場までの交通費が不要となるため、その分のコストを抑えることができます。
実際の生活環境に近い状況でインタビューができる
オンラインインタビューではユーザーが実際に生活している環境から参加できるため、自然な意見を引き出しやすく、より現実に即したデータを収集することができます。
オンラインインタビューのデメリット
オンラインインタビューの主なデメリットは以下の3つです。
調査対象のユーザーに一定のデジタルリテラシーが必要
オンラインインタビューを実施するためには、ユーザーが基本的なデジタルリテラシーを持っている必要があります。パソコンやビデオ会議ツールの操作方法に不慣れなユーザーは参加が難しいため、幅広い年代を対象とした調査ですと、オンラインインタビュー実施のハードルが高くなります。
オフラインに比べて非言語情報を読み取りづらい
オンライン環境では、対面と比べて微細な表情の変化などの非言語情報を読み取りづらいため、回答のニュアンスを正確に理解するのが難しくなることがあります。
ユーザーの環境次第で結果がばらつく可能性がある
オンラインインタビューは、ユーザーが自分の生活環境で参加するため、その環境次第で結果にばらつきが生じることがあります。背景の音がインタビューの進行に影響を与えたり、サービスの試用が指示通りの手順で行われなかったりすることで結果が変わることもあるでしょう。 また、機材トラブルや通信障害によってインタビューが中断されたり、データが正確に収集できなかったりすることもあります。
オンラインインタビューのやり方と手順
オンラインインタビューを効果的に実施するために重要なのはインタビュー当日だけではありません。ここでは、オンラインインタビューの事前準備から当日、終了後までの大まかな手順を解説します。
オンラインインタビューの事前準備
オンラインインタビューを成功させるためには、事前の準備が欠かせません。大まかな内容を解説します。
調査目的と調査項目の整理: 調査の目的や調査項目を整理する
調査対象ユーザーの選定: 調査目的に沿ったユーザーの条件を明確にする
ユーザー募集、選定: 調査会社やセルフリサーチサービスなどを利用して対象ユーザーを募集、選定する
インタビュー要件の連絡と日程調整: 選定したユーザーにインタビューの詳しい要件を連絡し、日程調整やリマインドを行う
インタビュースクリプト(台本)の作成: 当日過不足なく質問できるようインタビュースクリプトを作成する
接続テストやリハーサル: トラブルを防ぐため、技術的な問題や進行の不備がないか確認する
オンラインインタビュー実施当日
オンラインインタビュー当日は、本格的なインタビューの開始前に目的の再確認とインタビュアーの自己紹介から始め、ユーザーの緊張を和らげるようにします。 話すときはユーザーの名前を呼びかけながらゆっくりと話し、ユーザーの話を聞くときには相槌を打ちつつ、大きめにリアクションを取って、話しやすい空気をつくり、より詳細な回答を引き出せるようにしましょう。 事前に作成したインタビュースクリプトに沿いながら、時には臨機応変に対応することも大切です。
インタビュー終了後
インタビューが終了したら、結果を集計・分析して作成した調査レポートを関係者に共有し、調査の目的に応じて活用します。また、インタビューに協力してもらったユーザーへのお礼の連絡と、謝礼支払いの手続きも忘れずに行います。
オンラインインタビューの対象ユーザー募集方法と相場費用
オンラインインタビューの対象となるユーザーの主な募集方法とそれぞれの方法にかかる費用の相場についてご紹介します。
自社の社員やその家族、友人に声をかける
まずは自社の社員やその家族、友人、知人などに声をかけ、インタビューの協力をお願いするというのが簡単に始められる募集方法の一つです。ただし、属性の偏りによって第三者であるユーザーへのインタビューとは異なる結果が出る可能性も高くなるため、本格的な調査を始める前に方針や質問項目を練るためのプレインタビューとしての利用がおすすめです。 費用面では、募集のコストがほとんどかからないのが大きなメリットです。社外の方を対象とする場合は、他の募集方法と同じ程度の謝礼をお支払いするのが良いでしょう。
リサーチ会社や調査会社へ依頼する
リサーチ会社や調査会社へ依頼するというのもよく行われるユーザー募集方法です。大勢の会員の中から条件に合致するユーザーを探してもらうことができる一方で、コストは高く、対象ユーザー1名あたり約5万円以上かかる場合もあります。 リサーチ会社のプロにインタビュー実施や報告書作成まで依頼することも可能ですが、費用もその分高額になります。調査開始までの期間も1ヵ月前後かかることがあるので、予算と期間に余裕がある場合におすすめの方法です。
オンラインサービスを利用する
対象ユーザーを募集することができるオンラインサービスもあります。リサーチに特化したサービスであれば、募集から実施前後のやりとりまでサービス内で完結させることができ、募集開始から短期間でインタビュー実施可能です。 セルフリサーチサービスである「ユニーリサーチ」の場合は、オンラインインタビューの実施自体は自社で行っていただくことになりますが、ユーザー募集や手間のかかる日程調整・リマインド・謝金支払いの自動化などの機能を利用することができ、最短当日にインタビュー実施可能です。費用はユーザーにお支払いする謝礼の金額やプランによって異なりますが、対象ユーザー1名あたり約5,000円から利用することができます。
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