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ペルソナシートの作り方とは?項目例と作成手順・活用方法を解説!

ペルソナシートの作り方とは?項目例と作成手順・活用方法を解説!

製品やサービスを使用する典型的なユーザー像である「ペルソナ」の情報をまとめたものが、「ペルソナシート」です。ペルソナシートを作成するためには、項目の決定や情報収集・精査などが必要です。また、BtoB(企業向け)か、BtoC(消費者向け)かによっても必要な項目が異なります。作成したペルソナシートは、広告プロモーションやコンテンツマーケティングなどに活用できます。 ここでは、ペルソナシートの作り方について、具体的な項目例や作成手順・活用方法を解説します。

そもそもペルソナって何? ペルソナシートは何故作る?

ペルソナとは、「製品やサービスを使用する典型的なユーザー像」を指し、マーケティング業界では一般的に用いられる言葉です。大まかな属性で対象を定めるターゲットとは異なり、社会的な属性のみならず、価値観やライフスタイルなどの内面的な要素まで作り込んだ「実在しそうな一個人」を対象として定めます。 ペルソナを設定することで、顧客への理解を深め、ニーズを深堀りすることができるほか、開発チーム内での顧客イメージの共有にも役立ちます。写真(またはイラスト)を設定して顔が見えるようにすると、より具体的にペルソナをイメージしやすくなります。 ▼関連記事 type: embedded-entry-inline id: miSGJUmSPyTT3FjufEugp

ペルソナシートの活用例や活用イメージ

作成したペルソナシートは、マーケティングにおけるさまざまな場面で活用することができます。とはいえ、どのように活用すればよいか、イメージが難しいかもしれません。 いくつかの活用事例をご紹介します。 <活用事例>

新製品・サービスの開発

ペルソナの悩み、目標、価値観などから、顧客の課題を想定し、商品開発の方向性を決定する。

広告プロモーション

ペルソナの性格や趣味嗜好などから行動を分析し、どんな方法で情報を入手しているかを考え、広告の手段を決定する。

WEBサイト制作・リニューアル

ペルソナの属性などから、サイトの文字サイズや、カラー、文章がメインか画像がメインかなど、好まれるデザインを決定する。

コンテンツマーケティング

ペルソナのライフスタイルなどから課題を洗い出し、その課題の解決に役立つ記事を作成する。

CRM(顧客関係管理)

ペルソナを定期的にアップデートすることで、ニーズの変化に対応し、既存顧客の満足度の向上を図る。

ペルソナシートの作り方と手順・注意点

ここからは、実際にペルソナシートを作る際の手順と、注意点をご紹介します。 ペルソナシートを作る手順は以下の通りです。

STEP1 ペルソナシートをつくる目的と活用方針を明確化する STEP2 目的に合わせて必要な項目を検討する STEP3 項目に沿い必要な情報を収集する STEP4 必要な情報を抽出し整理する STEP5 ペルソナシートに落とし込みイメージを明確化する STEP6 ペルソナを共有しマーケティング活動に活用する

それぞれについて、詳しく見ていきます。

STEP1 ペルソナシートをつくる目的と活用方針を明確化する

ペルソナシートを何のために作るのか、どのように活用するのかを事前に明確にしておきます。 例えば新製品開発のためにペルソナを設定する場合、

  • 顧客は「個人」か「企業」か

  • アプローチ先は「新規層」か「既存顧客」か

  • ざっくりとしたターゲット層

などをまず決定します。 特に、個人向け(BtoC)と企業向け(BtoB)ではペルソナシートに必要な項目が大きく異なるため、明確にしておく必要があります。 また、「なぜ自社で新製品を開発するのか」「開発することで自社のどんな課題を解決するのか」を整理しておくと、自社の業界内での立ち位置を把握しやすくなります。 ペルソナシートはどこまでも作り込んでいくことができてしまいますが、あくまで達成したい目的のために作成するものであり、作成自体が目的にならないように注意しましょう。

STEP2 目的に合わせて必要な項目を検討する

ペルソナを設定する際の項目は大きく分けて、デモグラフィック属性(性別、年齢などの社会的・経済的な属性)とサイコグラフィック属性(価値観や趣味などの心理的属性)に分けられます。 必要と定められた項目はありませんが、一般的には以下のような項目が挙げられます。

プロフィール

人物の基本となる属性を表す項目。

  • 名前

  • 年齢

  • 性別

  • 未婚・既婚

  • 家族構成

  • 居住地

  • 学歴 など

仕事内容・収入

社会的な役割を表す項目。

  • 職業

  • 役職

  • 仕事内容

  • 勤続年数

  • 世帯及び個人の年収 など

性格・価値観

行動や意思決定に関わる項目。

  • 性格

  • 人生観

  • 関心ごと

  • 目標

  • モットーや信条

  • やってみたいこと など

趣味嗜好・ライフスタイル

お金や時間の使い方、人物像に関わる項目。

  • 趣味

  • 習慣

  • 休日の過ごし方

  • お気に入りの店

  • 好きなブランド

  • 好きな音楽

  • 1日のスケジュール など

情報収集の手段

広告プロモーション方法などを検討するための項目。

  • 主な情報収集の手段(インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、口コミなど)

  • 所有している端末(PC、タブレット、スマートフォンなど)

  • よく使用するSNS

  • 好きなWEBサイト

  • よく使用するアプリ など

調査対象の商品・カテゴリーに関する項目

ペルソナをより明確にし、活用しやすくするための項目。

  • 調査対象カテゴリーへの関心の有無

  • 調査対象商品や競合商品の認知度

  • 調査対象商品や競合商品の利用状況

  • 困りごとやニーズ など

【補足】BtoBの場合に設定する項目

BtoBの場合は、窓口となる個人が決定権を持っていない場合がほとんどです。そのため、人物よりも企業としてのペルソナ(法人ペルソナ)をしっかりと作り込みます。また、人物のペルソナは、担当者や決裁者など意思決定の各フェーズに関わる複数の人物を想定して作成するのがおすすめです。 <法人ペルソナ 項目例>

  • 業種

  • 事業規模

  • 従業員数

  • 売上

  • 予算

  • 決裁者の役職

  • 解決したい課題

  • ビジョン など

<担当者、決裁者のペルソナ 項目例>

  • プロフィール、仕事内容

  • 組織の体制

  • 業務上の課題

  • 組織内での役割 など

また、BtoBでは趣味嗜好やライフスタイルといった感情面での訴求は、あまり意味がないことが多いです。相手企業が自社の製品・サービスに興味を持ってもらえるよう、訴求先企業の課題や求められる価値など、ビジネスに関する情報を優先的に設定します。

STEP3 項目に沿い必要な情報を収集する

設定する項目が決まったら、必要な情報を収集します。情報収集をおろそかにして、思い込みや先入観からペルソナを作成してしまうと、実際のニーズとずれてしまいます。必ず情報収集を行い、裏付けのあるデータを得るようにしましょう。 情報収集の方法は、社内データの分析や顧客へのアンケート、営業担当者へのヒアリング、ユーザーインタビュー、SNS上の口コミ、オープンデータの活用などが挙げられます。 特に、ペルソナを決定する際に重要視されるのが、ユーザーの生の声です。そのため、アンケートやデータでは収集しきれない、ユーザーのリアルな意見を取り入れることができるユーザーインタビューはおすすめの方法です。

STEP4 必要な情報を抽出し整理する

収集した情報から類似した要素や属性ごとの共通点を見つけ、グルーピングします。グルーピングする中で、今回のペルソナシートに明らかに不要なものは除外します。一方で、項目設定の段階で予想していなかった有用な情報が出てくることもあるため、慎重に抽出します。 抽出時の注意点として、自社の都合の良い情報ばかりを抜き出して、ペルソナを「理想の顧客像」にしてしまわないように心掛けましょう。誤った顧客像は、ニーズの把握を妨げます。理想ではなく「典型的なユーザー像」であるということを間違えないように気をつけながら情報を整理します。

STEP5 ペルソナシートに落とし込み、イメージを明確化する

整理した情報から、想定する顧客の傾向や大多数を分析して、ペルソナシートへと落とし込んでいきます。一気に作るのは難しいため、まずはアウトラインを作成します。箇条書きで抽出した情報を書き込み、徐々に鮮明にしていく方法がおすすめです。 決定した項目に加え、イメージをより鮮明にするために写真(またはイラスト)でペルソナの顔が分かるようにします。また、性格や趣味嗜好といった内面設定が不足していると、ペルソナの抱える課題が不明確になってしまう場合があるため、内面の情報は必ず入れるようにしましょう。ペルソナの内面を表すストーリーも記載すると、より人物像が明確になります。

STEP6 ペルソナを共有し、マーケティング活動に活用する

作成したペルソナシートは、社内や開発チーム内で共有し、マーケティング活動に活用します。活用していく中でニーズや市場環境とのずれを感じた場合は、適宜修正を行います。ペルソナは作成して終了ではありません。定期的な見直しやアップデートをしながら運用しましょう。

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ユニーリサーチ編集室
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