「メタバース」についての世代別の意識調査の結果を公開いたします
uniiリサーチ登録ユーザーに対して、メタバースに関する意識調査を行いましたので、調査結果を公開いたします。
〇背景
今年8月に米フェイスブックが仮想空間の会議サービス「Horizon Workrooms」を発表し、メタバース事業への注力をうち出しました。また日本国内でも、インターネットサービス大手のグリー株式会社がメタバース事業への本格参入を発表するなど、国内外でメタバース事業のプレイヤーが増えつつあります。
エンターテイメントだけでなく、学習や商取引の場としても活用が期待されるメタバースですが、一般消費者の認知度や、どのようなイメージ・期待感を抱いているかなどを調査いたしました。
〇調査結果概要
- 「メタバース」の言葉自体は全体の約15%のみに認知されており、比較的男性の方が認知している。
- 「メタバース」の意味を知らなかった方も含め、約82%が「今後広く普及する」と回答しており、エンターテインメント領域以外の新たなコミュニケーション手段としての期待を寄せている。
- 一方で、今後「メタバース」が普及した際に、いじめ・犯罪の発生や健康面への影響など、不安感を抱く方もいる。
〇調査方法
対象者: 20代から70代のuniiリサーチ登録者307名(男性113名、女性194名)
調査方法: Webアンケート
調査期間: 2021年8月31日~2021年9月7日
〇調査結果
Q1. 「メタバース」という言葉を聞いたことがあるかお答えください
全体の15%が「聞いたことがある」と回答。男性の方が若干認知度が高いという結果になりました。
Q2. 「メタバース」への関心度をお答えください
「聞いたことがない/分からない」という回答が多い中、全体の34.2%が「関心がある」と回答しました。
以降の設問には、メタバースの意味合い/機能として、下記を例示したうえでご回答いただきました。
- メタバースとは、同時に多くの人が参加してアバターを通じた交流・仕事・遊びなど実社会に近い活動ができるデジタル世界/仮想空間のことである
- 「現実」と「仮想」を超えて社会活動を行うことができ、「次のインターネット空間」などと言われている
Q3. 「メタバース」が将来的に、日本で広く一般的に普及すると思うかお答えください
若い世代を中心に、全体の82%が「広く普及する」と回答しました。
Q4. 「メタバース」が日本で広く一般的に普及するまで、どのくらいの時間がかかると思うかお答えください
40代以上を中心に「3年以内に広く普及しそう」という回答が全体の52.8%を占めるなど、世代別の期待感が明らかになりました。
Q5. 「メタバース」が広く一般的に普及したときに、メタバースの活用として、興味・関心があることがあればお答えください
- リモートで交流ができるので、距離に関わらずコミニュケーションや交流できるのがいい。リモートで依頼する仕事に役立ちそう。(神奈川県 30代女性)
- 見た目にコンプレックスがある人や、自由に動けない人(車椅子ユーザーや寝たきりの人など)も気にせず活動できるのではないか。(愛知県 20代女性)
- VR/ARゲームや仮想空間を活用したコミュニティーに関わってみたい。(神奈川県 50代男性)
新型コロナの感染拡大により、人との接触機会が減った中で、新たなコミュニケーションの方法として期待している方が多くいらっしゃいました。また、普段の仕事の中での活用や教育、医療といった、エンターテイメント以外の分野での活用を期待している声もありました。
Q6. 「メタバース」が広く一般的に普及したときに、不安に思うことや心配事があればお答えください
- 仮想空間だけで完結してしまうと、人々の交流やコミュニティが疎かになる気がしています。メタバースでの楽しみはもちろんのこと、リアルでの交流もある程度必須だと思います。(東京都 30代女性)
- 誹謗中傷、いじめなどが起きるのではないか心配。(鳥取県 40代男性)
- セキュリティや個人情報の保護。視力や聴力の低下や健康被害など。(奈良県 20代女性)
視力・体力といった健康面への影響や、犯罪が増えることを懸念する声がある一方で、今まで以上にオンラインで繋がる時間が増えることで、プライベートな時間が減ってしまうのではないか、という声もありました。
〇本調査結果に関する問合せ先
support@unii-research.com(担当:広報)