
インタビュー謝礼金はいくらが適切?相場やオンラインの場合の金額を紹介
インタビュー調査を実施する時、回答者(インタビュイー)に対して支払う謝礼金額はいくらがいいのか、頭を悩ませている企業担当者は多いかもしれません。謝礼金額が低すぎると応募者の数や回答の質への影響が懸念されますが、高ければ予算内で実施できるインタビュー数が減ってしまいます。 この記事では、インタビューの種類ごとの適切な謝礼金の相場や謝礼の種類、金額を決定する時に考慮すべきポイントなどを解説します。
【種類別】インタビューの謝礼金の相場
インタビューの種類によって謝礼金の相場は異なります。調査の目的や所要時間、回答者(インタビュイー)の属性によっても変動しますが、ここでは一般的な目安をご紹介します。
デプス(個人)インタビュー
1対1の対話形式で行う「デプスインタビュー(Depth Interview)」の所要時間は30分~1時間程度が一般的ですが、内容によっては2時間におよぶこともあります。 相場の目安 ・30分~1時間のデプスインタビュー:3,000円~20,000円程度 ・1時間以上の場合:8,000円~30,000円程度 インタビュー内容や回答者の属性によっても金額は変動します。経営者や医師、弁護士などの専門性の高い回答者を募集する場合には、数万円を提示することもあります。 ▼「デプスインタビュー」についてのより詳しい記事はこちら

フォーカスグループインタビュー
共通した属性をもつユーザーのグループ(フォーカスグループ)を2つ以上作り、座談会形式でインタビューを実施する「フォーカスグループインタビュー(Focus Group Interview)」では、1対1のデプスインタビューよりも参加時間が長めになることが多いです。 相場の目安 ・2時間程度のフォーカスグループインタビュー:5,000円~15,000円程度/人 ▼「フォーカスグループインタビュー」についてのより詳しい記事はこちら

電話インタビュー
「電話インタビュー」は通話だけで話を聞くインタビュー手法で、対面やビデオ通話よりもリラックスして回答しやすいというメリットがあります。 相場の目安 ・15分~30分のインタビュー:1,000円~3,000円程度 比較的短時間で終わることが多く、移動も必要ないため謝礼はやや抑えられる傾向があります。
会場調査(CLT)でのインタビュー
「会場調査(CLT:Central Location Test)」は、特定の会場に回答者を集めて意見や評価の収集を行う手法で、情報の機密性が高いため、発表前の新商品に関する調査に使われることも多いです。会場調査でインタビューを行う場合の謝礼の目安は以下の通りです。 相場の目安 ・1時間~2時間程度の会場調査:3,000円~30,000円程度 会場への移動時間や交通費、拘束時間なども考慮して金額を設定します。地方と都市部とでは参加者の交通費に対する考え方も異なるため、地域性を踏まえた上での金額を検討することが大切です。 ▼「会場調査(CLT)」についてのより詳しい記事はこちら

ホームユーステスト後のインタビュー
「ホームユーステスト」は自宅で商品を一定期間使用する調査手法で、より実際の利用環境に近い状況で意見を回収できる利点があります。ホームユーステストの試用期間後にインタビューを行う場合の調査全体での謝礼目安は以下の通りです。 相場の目安 ・テスト期間1週間程度:3,000円~10,000円程度 ・テスト期間1カ月程度:10,000円~20,000円程度 実際に商品を使用してもらう期間があるため、謝礼はやや高めに設定するのが一般的です。調査にかかる手間や負担感、試用する製品のジャンルによっても変動します。 ▼「ホームユーステスト」についてのより詳しい記事はこちら

テレビインタビュー
テレビ局や制作会社が行うテレビインタビューの場合も出演料が「謝礼」として渡されることがあります。 相場の目安 ・数千円~数万円程度 著名人や専門家としての出演では別途出演料が支払われることもあり、金額は大きく変動します。また、次で紹介する街頭インタビューの場合は謝礼が出ないこともあります。
街頭インタビュー
街頭インタビューは、駅前や繁華街、ショッピングモールなどの街頭で通行人に対して短時間のインタビューを行う手法で、偶然居合わせた人にお願いするケースが大半を占めます。 相場の目安 ・5分~10分程度のインタビュー:0円~1,000円程度 あくまで短時間での質問となるため、謝礼も少額のことが多いです。現金ではなく、ノベルティグッズなどで対応する場合もあります。
回答者に渡す謝礼の種類
回答者に渡す謝礼として一般的なのは現金ですが、謝礼の種類は他にもあります。回答者の属性や企業の方針に合わせて最適な手段を選びましょう。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
現金
最も一般的でかつ回答者側も使用しやすい謝礼が「現金」です。対面調査の場合は、その場で現金を手渡しできるというメリットもあります。手渡しのほか、銀行振込などを利用して支払うこともあります。 メリット:即時性があり、回答者にとっての使い勝手が良い デメリット:企業側の現金管理コストや振込手数料の負担が発生する
商品券・デジタルギフト券
「商品券」や「デジタルギフト券」も、多くの企業で利用されている謝礼の一種です。特に、オンラインインタビューが増加している昨今では、メールや専用サイト経由でギフトコードを送ることができるデジタルギフト券がよく利用されています。 メリット:オンラインで渡すことができ、郵送コストがかからない デメリット:回答者が利用する時の自由度は現金ほど高くない
自社商品・サービス利用券
自社の商品やサービス券を謝礼として渡すこともできます。新製品の市場調査などを行う場合には、謝礼として採用されることが少なくありません。 メリット:自社の魅力をさらに知ってもらうきっかけになる デメリット:回答者にとって魅力的な謝礼でない場合、インセンティブになりにくい
回答者に渡す謝礼金額を決めるポイント
謝礼金の相場はあくまで目安であり、実際には予算や様々なポイントを踏まえて金額を検討する必要があります。
インタビュー形式(対面・オンライン)
対面インタビューでは、回答者の移動時間や交通費を考慮する必要があるため、オンラインインタビューよりもやや高めの謝礼を設定するケースが一般的です。
インタビューの所要時間
インタビューの長さは謝礼金を設定する上で重要なポイントです。30分程度の短いインタビューなのか、2時間程度の長いインタビューなのかによって金額の相場は大きく異なります。その他の条件が同じであっても、所要時間が長ければその分謝礼金を増額するのが適切でしょう。
回答者の知名度・専門性
回答者が一般的なユーザーか、著名人や専門家かによっても謝礼金は異なります。回答者の属性を専門性の高い特定の職業などに絞る場合は、謝礼金も高く設定する必要があります。
よくある質問:十分に謝礼を渡せない場合、どうしたらよいですか?
インタビュー調査の予算が少なく、相場の謝礼金を用意しづらい場合もあるかもしれません。そういった場合も、自社の製品・サービスの無償提供や記念品、試供品、優待券のプレゼントなど、金銭以外の形で回答者へのお礼の気持ちを示すことが重要です。一般ユーザーよりも先に新製品を購入できる回答者限定キャンペーンや特別イベントへの招待など、調査に参加することで特別感が得られる施策もおすすめです。
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